志の輔らくご

r29ruki2007-05-14


この前の土曜日、我がバンドのギタリストである王子と共に群馬県桐生市にあります有隣館という所まで立川志の輔の落語を見に行ってきました。何でまた急に落語なのかと思われるかも知れませんが、実は中学の頃から彼とは落語のCDを貸し借りする仲・・・ではないのですが、毎年桐生で開催されるこの「志の輔らくご」は王子のお父さん、つまり王様(?)が運営に携わっているということで幸運にも今年はご招待券を頂けたので、せっかくの機会ということもあり二人で見に行くことになったのです。

会場は煉瓦造りのかつて味噌蔵だった建物で、何とも趣のあるところでございました。なんていうか地元中の地元で、存在は昔から知ってはいたのですが実際に中に入るのは初めてで、あらためて歴史の重みっつーか、郷土の素晴らしさっつーものを柄にもなく感じたりしたわけです。

多少話がずれましたが、実際の公演はと言うと師匠の前にまず前座のお弟子さん二人の古典落語が一つずつ。「たらちね」と「まんじゅう怖い」でした。良くも悪くも二人ともまさにフレッシュさ溢れる!っていう感じの人でした。その後いよいよお待ちかねの志の輔登場。休憩を途中10分程度挟みながら、それぞれご当地ネタを枕にしつつ前半はオリジナルの現代落語「みどりの窓口」、後半は古典「抜け雀」の二本立てでした。現代落語も面白かったけど、やっぱり「抜け雀」のストーリーの秀逸さと志の輔の噺の上手さにはただただ感動するだけでした。

しかしやっぱり真打ちはオーラが違うというか何というか。出てきた瞬間から一気に高座の空気が変わって、喋り出した途端に一気に客席の空気も変わりましたからね。さすが。そんなわけで非常に楽しい時間を過ごさせて頂きました。終演後、王子の親父さんと少しばかり話せたので、「またよろしくお願いします!」と来年に向けての布石を打っておきました。真っ赤なバンダナを海賊よろしく頭に巻いた彼はまさしく桐生のジョニー・デップのようで非常に格好良かったです。(なんだこの締めは)